2020-06

あなたの歯周ポケットは綺麗ですか?

歯周ポケットとは?

歯周ポケットとは、歯と歯茎の間の溝のことです。皆さんもテレビC Mなどで一度は耳にしたことのある言葉ではないでしょうか?
健康な人でも歯周ポケットはありますが、歯と歯茎がぴったりくっついて浅いです。
しかし、歯周病になると歯周ポケットが次第に深くなっていくのです。

歯周ポケットの深さ

歯周ポケットの深さは自分ではなかなか分かりません。
歯科医師や歯科衛生士が「探針」「プローブ」といわれる、目盛りのついた細い針状の器具を歯と歯茎の間に入れて、ポケットの深さを測ります。
1本の歯につき4~6箇所程度測ります。
歯周ポケットが深くなると、内部まで歯ブラシが届かないのでどんどん汚れが溜まります。
歯周病菌は空気を嫌うので、ポケットの中で歯根の方に深く進んで繁殖します。
歯周ポケットを放置していると、歯周病菌が歯周ポケットの中に歯石を作り、毒素を出して歯を支える繊維や骨を破壊し、最終的には歯が抜けてしまうことになります。

健康な歯肉
〜3mm
健康な場合でも溝はあります。

歯肉炎(軽度歯周病)
3~4㎜
歯を支える歯槽骨が溶け始めた状態です。
歯磨き時に出血したり、歯がうずいたり、歯茎が腫れぼったく感じるのが特徴。
初期の場合では無症状なこともあります。

歯周炎(中等度歯周病)
5~7㎜
歯を支えている歯槽骨が1/3~2/3溶けてしまった状態です。
水が滲みたり、歯磨きをすると歯茎から出血したりします。
歯茎が腫れたり治ったりを繰り返します。
歯がぐらつき始め、膿が出たり口臭がしたりします。

歯周炎(重度歯周病)
7㎜~
歯を支えている歯槽骨が2/3以上溶けてしまった状態です。
歯がグラつき、慢性的な腫れや膿が溜まって、歯磨きの際は毎回出血するようになります。
最悪、歯が抜けてしまうこともあります。

歯周ポケットの予防と治療法

歯周病は定期予防が重要です。
3ヶ月に一度は歯科衛生士に歯石を除去してもらいましょう。
歯茎の腫れや出血がある方、歯がぐらつく方は、早めに歯科医院を受診しましょう。

2020-06-16 | Posted in デンタルニュースComments Closed